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初めての家庭教師

家庭教師がはじめてきた日は、何だかそわそわしていた。
やっぱり、塾の先生とも違うし、家で勉強を教えてもらうというのは、まったく別の感覚だった。やってきたのは、大学生だった。
昔のことで、何を専攻していたのかは忘れてしまったが、ネクタイにワイシャツ姿だったことを覚えている。
当時自分の部屋にはまだエアコンもクーラーもなくて、蒸し暑い夏の夜のことだった。
高校受験を控えた中学3年生の夏休みの間、家庭教師を頼んでもらった。

    中学生からすれば、大学生は、かなり大人だった。いまみたいな感じの大学生ではなく、こう言っては悪いが、完全にオジサンという認識だった。いやはや中学生の認識は本当にアテにならないし、その先生には申し訳ないの一言だ。まだ20才そこそこの若者を捕まえておじさん呼ばわりしていたんだからね。
    習ったのは、やっぱり英語だ。
    どうも英語の点だけが伸び悩んでいたので、塾の休みの日に家庭教師をつけてもらった。
    問題集をやって解き方を教えてもらったり、次までの間の勉強方法を教えてもらったりして、時間はすぐに過ぎてしまった。おかげで夏休みのあとの模擬試験では、英語の点数が持ち直すことができた。

    家での勉強のペースがつかめたことが功を奏したみたいだった。勉強は方法よりも、ペース配分だね。

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